柏ジュニアストリングオーケストラ 第35回定期演奏会「未完成」2018年3月18日(日)柏市民文化会館

KJSO第35回定期演奏会

指揮:石田常文 
フルートアンサンブル   ロマンス クロンマー作曲/ ストーリー ツーソール作曲 
合奏協奏曲集「調和の幻想」Op.3 No.10
4つのヴァイオリンのための協奏曲 アントニオ・ヴィヴァルディ(1675〜1741)

ヴァイオリン独奏 井野場風香 小島望 田中琴乃 諸岡咲良
ヴィヴァルディの出世作となった曲で、1711年に出版されました。通常2つのグループに分かれて演奏するヴァイオリンが、4つのグループに分かれています。それぞれ4つのバイオリンソロに、チェロの独奏が加わり、華やかな旋律を繰り広げます。

ノルウェー舞曲 Op.39-2 エドワード・グリーグ(1843〜1907)
1888年頃の作曲ですが、その頃ノルウェーはスェーデンの統治下にありながら、独立の気運が高まっていました。グリーグはノルウェーの民族音楽や民族楽器に傾倒し、ノルウェーの農民のあいだに伝えられた民族舞曲をもとにして、ピアノ連弾用の曲(4曲)を作曲しました。今回演奏するのは弦楽用に編曲したものです。

美女と野獣メドレー アラン・メンケン(1949〜)

ベル:朝の風景/美女と野獣/ひとりぼっちの晩餐会
Belle/Beauty and the beast/Be Our Guest

1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品で、フランスの民話「美女と野獣」(J・L・ド・ボーモン夫人版)を元にしています。 傲慢な心のために野獣の姿にされた王子を、美しいベルの愛情で元の姿に戻し、ふたりが結ばれる、真実の愛のお話です。

アラジンメドレー アラン・メンケン(1949〜)

アラビアンナイト/ホール・ニュー・ワールド/フレンド・ライク・ミー
Arabian Nights/A Whole New World/Friend Like Me

1992年にディズニーが製作したアニメーション映画で、「千夜一夜物語」の「アラジンと魔法のランプ」を元にしています。 アラブの都アグラバーに住む貧しくも心の美しい青年アラジンが、魔法のランプを手に入れ、そこから現れた魔神ジーニーと繰り広げる冒険のお話です
スターウォーズメドレー  ジョン・ウィリアムズ(1932~)

レイのテーマ/帝国のマーチ(ダースベイダーのテーマ)/レジスタンスのマーチ
Rey’s Theme/The Imperial March (Darth Vader's Theme)/ March of the Resistance

1976年に始まったSF映画「スターウォーズ」には、登場人物を表す数々のテーマ曲が存在します。その中から、7作目に登場するヒロイン・レイのテーマ、ダース・ベイダー率いる帝国軍のマーチ、そして帝国軍と戦う連合軍・レジスタンスのマーチをメドレーで演奏します。
モーツァルト ピアノとオーケストラのためのロンド K.382 ニ長調
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756〜1791)

ピアノ独奏 浦添舞香

モーツァルトが1773年に作曲したピアノ協奏曲第5番の3楽章部分を、1782年になってモーツァルト本人によって書き換えられたものが、今回演奏する曲です。最初に作曲した当時、モーツァルトは父親に宛てた手紙に、とても大切な曲なので自分のお姉さん以外には弾かせないように、と記し、その後も大切に弾き続けていたと言われています。

シューベルト交響曲第7番「未完成」 D.759 ロ短調 フランツ・シューベルト(1797〜1828)
シューベルトは、オーストリアで生まれました。「最も詩情豊かな音楽家」、「歌曲の王」 と言われています。通常交響曲は4つの楽章から構成されますが、この交響曲第7番は2楽章までしか 書き終えられていないため、「未完成」と呼ばれています。なぜ最後まで作曲されなかったのかは諸説ありますが、これだけで芸術的な完成度の高い交響曲です。

第1楽章 アレグロ モデラート
第2楽章 アンダンテ コン モート

ブラームスのイラストハンガリア舞曲  ヨハネス・ブラームス(1833〜1897)

第1番
ブラームスはドイツの作曲家です。ブラームスはハンガリーのロマの音楽をもとに、全部で21曲のハンガリー舞曲を作曲しました。もともとピアノ連弾の曲でしたが、第1番はブラームス自身が、オーケストラ曲に編曲しました。

第6番 シュメリング編曲
優しいゆったりした曲想で始まりますが、激しい感情や自由奔放なイメージが、テンポが遅いところと速いところとの対比を使って、よく表されています。

第5番 シュメリング編曲
今回演奏する3曲のハンガリー舞曲の中では、チャップリンの映画に使われるなど、最も知られています。激しい感情のぶつかるような短調で始まり、中間部では、長調に変わって軽快な響きになります。テンポや音の強弱が大きく変わり、とても面白い曲です。